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軽くランニングをして、グレイと腕立てや腹筋、普通に筋トレをこないしていた。
ピリリリリリ…
ノアの携帯が鳴り、ノアが着信の相手を見ると登録されてない番号からだった。
「ちっ、グレイちょっと一人でしといてくれ。」
「わかりました!」
グレイから少し離れた場所へ行き、未だ鳴り続ける電話を取った。
「もしもし…」
こういう電話に名前は出さねぇ。やってることがやってることだけに危ない相手の時もあるからな。しかし電話口から聞こえてきたのは意外な声だった。
「おぉ、ノアか。しっかりやってるのか?わしじゃ。」
「…じいさん…か?」
「声で分かったか。さすがじゃな、ノア。」
「あぁ…久しぶりだな。あんたから電話なんて一体なんなんだよ。それになんで俺の番号を知ってるんだ。」
「ふぉっふぉふぉ。わしを甘く見るなんてノアも成長したようじゃな。」
馬鹿にしているようで、懐かしい感じで俺のことを笑うじいさん。
俺が育った孤児院のオーナーだったじいさんだ。
「ちょっと込み入った話があるんじゃが、今大丈夫かの。」
「込み入った話…?ちょっと待ってくれ。」
俺は少し離れたところにいるグレイのところへ行き、今から用事が出来たから帰ると告げた。
少し寂しそうな顔をしたグレイに「また今度一緒にやろうぜ」と声をかけ、嬉しかったのか笑顔になったグレイを先に家へ帰した。
グレイが見えなくなってから俺も家の方向へ歩き出しじいさんに「もしもし?良いぜ。」と話を聞くために話しかけた。
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