誘う手の群れ

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 昌人と輝彦との仲は小学校のころから始まり、ことあるごとに輝彦がいたずらを思いつき、学校でいたずらをしては昌人と輝彦は教師に怒られていた。 それが高校1年になる現代にまで続いている。  そして今回輝彦が提案したいたずらは御宿穴の探検であった。 昌人もそれには驚いたが、両親から行ってはいけないと言われている御宿穴だからこそ、逆に行ってみたいという欲求に変わってしまう。 そして結果として昌人はまたしても輝彦の提案に乗っていたずらをしでかそうとしていた。 「てゆーかさぁ、マネキンに蛍光塗料を塗ってあの洞窟の中に置いてオバケがいるっていう噂を流すのってどうだ?」 悪友の輝彦はさらなる悪知恵を凝らす。 「てゆうか、とりあえずまず探検してからでいいんじゃね?」 昌人もなかなかにしていたずら好きなのだから、輝彦のいたずらを否定することもない。 むしろもっとすごいいたずらができないかと思考を巡らせていた。
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