神速の男

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始めに先頭切ったのは光だった。 丁度、自転車一台分の間隔を開けて全力で漕ぐ。 光 (一度も俺の前には出さない…) 三橋 (※ハチトンでこの加速か…この人…) ※86年式トンボ 緩やかなカーブが続くが、ここも光が三橋を前に出すことなく、スムーズに進む。 そして、コースも中盤に差し掛かった第四カーブ 今までのカーブとは違い、急なカーブとなっていて、スピードを出し過ぎて曲がると非常に危険である。 こういったカーブを曲がる際、普通アウト イン アウトで、外側からインに入り、また外側に抜けてスピードを保ちつつ曲がる。 無論、光もそうだ。 光だけではなく、全てのライダーがそうするであろう。 この三橋以外は… 光が第四カーブを抜けた時、光は我が目を疑った。 光 (!!!なんでアイツが俺の前にいるんだよ!!!) ここから、光は一度も三橋の前に出ることは出来なかった。
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