白兎

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初めてあの娘を見たのは高校2年の冬だった。普段なら自転車で学校に通っていたが、前の日学校で鍵を無くして自転車を置いてきていたので、その日はバスで登校する事になった。 バスが来た 雪のように白い光が、僕の視界を覆い隠した。 不意に 僕は天使を見たと思った。 それからというもの、自転車通学を止めて。バス通学に切り替えた。 名前も知らないあの娘を見るためだけに。
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