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俺達はまだ本当の恐怖を知らなかった。
早速、石塔の前に4人で横一列に綺麗に並ぶ。
本格的にやるために俺達はロウソクも持ってきていた。
石塔の間にロウソクを立てる。
ロウソクの光が不気味に揺れ動く…。
そして、一人の合図で一斉に始める。
俺はこの時、『可哀想、こんな所で縛られているなんて。
もし、変われるなら変わってあげたい。』
など、と思っていた。
しかし、始めて一分もしない内に周りの空気がさっきの倍近くまで重くなる…。
少し目を開けてみる。
すると、まだみんなは祈っていた。
俺は慌てて目を閉じさらに続ける。
2分くらいの時点で、周りの音に変化が…。
風邪の音だけだった森の中から、『バキ!!』など、木の折れるような音や。
『カサカサ』と、何かが動き回る音。
みんな一斉に目を開け祈りを止めた…。
周りの異変に築いたからだ。
4人みな『これはやばい』とゆうような顔つきで顔を見合わせる。
しかし、音はどんどんエスカレートしていく。
もはや何かが近くにいるのがはっきり分かるほど、音はだんだん近くなる。
すると、音はいつの間にか消えていた。
俺は慌ててロウソクの火を吹き消した。
そのとき!!
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