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俺が甘やかしたいときには絶対知らん顔するくせに。
「なあ、なんで俺犬っぽいって思ったんだ?」
ふと、じゃあ俺が犬と呼ばれんのはどうしてだと考える。
何を根拠に草太は俺を犬だと思ったんだろうか?
「なに、突然」
知り合って一年間一度も聞かなかったことを今更聞いたせいか、草太はきょとんと目を丸くした。
「別に。なんとなく」
「へー」
「で、どうなんだよ」
「まあ強いて言うなら」
喜んでしっぽ振ったから。
「は?」
「俺とはじめて目があったとき、あですげー期待に満ちた目で俺のこと見たじゃん」
「見てねーよ」
「いや、見てた。相手してもらうのよだれたらして待ってんの。忠犬あで公?」
「ふざけんな」
「あとはーご主人様に忠実なとことか?」
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