第四話 ヒロイン

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盟「・・・どうやら、今回も『例の挨拶』は、失敗に終わったようですね。」 やれやれです、と盟が勝手に察してくれたようだ。 しかし、 僕「『挨拶』って言うな!」 僕はツッコミを入れるが、悪びれもせず盟は続ける。 盟「・・・いやー、そう毎回毎回姉さんに会うたびに告白してたら、お兄ちゃんのそれは、例え全身全霊の気持ちを込めた告白だったとしても、本当の告白とは言えないです。挨拶みたいなモノですよ。」 僕「・・・・・・・・・。」 反論出来なかった。 口をつぐまざるを得なかった。 そう、盟の言うとおり、僕は長木由宇に会うたびに、さっきのような告白をしているのである。 何度も何度も。 昔から。 あの日、僕が脇役になった瞬間から。
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