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ふと、時計を見る。
もうこんな時間か。
僕「さて、用事も済んだし、帰らせてもらうよ。」
盟「・・・あでぃおす。」
盟のやる気のない返事を聞いてから、
僕は玄関に向かい、長木家を後にした。
僕の告白が900回を超えたのなら、
同じく振られた経験が900回、ってコトだ。
一回や二回、ではなく900回。
そんなにヒロインに振られている主人公なんて、主役の格も株もだだ下がりだろう。
ハーレムの主人公だと言い張るには苦しいキャラクターだと思う。
ゆえに、脇役。
幼なじみがいる僕が脇役であるためには、
徹底的に振られてフラグを消滅させる、
これで解決する。
例えそれにより、幼なじみに嫌われようとも。
だから、いつも僕が一方的に好意をぶつけて、由宇が切り捨てる。
これで彼女を僕が裏切るコトにはなっていない、と思う。
ただし、僕は長木由宇にこれからも振られて嫌われ続ける。
これが僕の現実なんだ。
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