第四話 ヒロイン

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ふと、時計を見る。 もうこんな時間か。 僕「さて、用事も済んだし、帰らせてもらうよ。」 盟「・・・あでぃおす。」 盟のやる気のない返事を聞いてから、 僕は玄関に向かい、長木家を後にした。 僕の告白が900回を超えたのなら、 同じく振られた経験が900回、ってコトだ。 一回や二回、ではなく900回。 そんなにヒロインに振られている主人公なんて、主役の格も株もだだ下がりだろう。 ハーレムの主人公だと言い張るには苦しいキャラクターだと思う。 ゆえに、脇役。 幼なじみがいる僕が脇役であるためには、 徹底的に振られてフラグを消滅させる、 これで解決する。 例えそれにより、幼なじみに嫌われようとも。 だから、いつも僕が一方的に好意をぶつけて、由宇が切り捨てる。 これで彼女を僕が裏切るコトにはなっていない、と思う。 ただし、僕は長木由宇にこれからも振られて嫌われ続ける。 これが僕の現実なんだ。
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