第五話 部長

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って、えぇええぇえ~~~~ッ!? 無視ですかぁ~!?長木さん!? そりゃないよ~! オレ「いや、長木さん?話があるのですが・・・。」 冷めきった空気を纏う長木の無言の圧力に耐えきれず、思わず敬語になるオレ。 ・・・が、 由宇「・・・・・・・・・・・・。」 ・・・・・・・・・・・・。 無視! オレの存在を全く気にせずに、 沈黙を崩さずに本を読み続けてらっしゃる長木さん。 正直、心が折れそうだ。 だが、こんなことで挫けるオレではない! せめて、せめて一言だけでも会話をする。 そうでなくてはオレが伊野に負けた気がする。 オレ「なぁ、・・・長木。いや、長木さん。 ・・・は、・・・話、話をしよう。・・・話、させてください。」 由宇「・・・・・・・・・・・・。」 オレ「・・・なあ、おい。」 ・・・・・・・・・・・・。 オレ「・・・なあ」 ・・・・・・・・・・・・。 オレ「・・・なあって」 ・・・・・・・・・・・・。 オレ「・・・・・・・・・・・・。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・心が、折れた。
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