第六話 密室

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どんなに僕が泣き叫んでも、近所の人達は誰一人として窓を開けて様子を見るコトすらしてくれない!? なんて薄情な近隣住民達なんだ!? 痛いんだって! なんで誰も来てくれないの!? 誰かホラ、僕の足を診てください! 足が、折れて・・・ 折れて・・・ ・・・折れて、ない。 足が折れてない!? 無事ッ!? え、なんで!? ふと、僕が今、悶え転がってる着地地点を見る。 芝生の上に、目一杯の落ち葉が集まっている。 焚き火で焼き芋をするときに、ちょうどいいくらいの落ち葉の量。 落ち葉の山がクッションになり、助かったのか!? こんな所にこの落ち葉があるなんて、僕は知らなかった。 正直言って、計算して落ちたわけでは決してないのだが、 なんでこんな所に落ち葉の山が?
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