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僕「な~が~き~ゆ~う~!?」
まだこの家に居るのだとわかった途端、じわじわと怒りの感情が込み上げてくる。
朝からなんてコトをさせるんだ、コノヤロウ!
靴は履いてなかったので、僕はそのまま玄関を素通りして、階段をドタドタと駆け上がり、二階に到達。
すると二階の廊下に、『彼女』が居た。
『幼なじみ』の長木由宇!
由宇は僕の部屋の前で、ちょこんと体育座りをして、ドアに寄りかかるようにして静かに眠っていた。
由宇「・・・スゥー・・・スゥー」
彼女は安らかにすやすやと寝息をたてている。
・・・ああ、由宇!
長木由宇・・・ッ!
なんて可愛らしい寝姿なんだ!
しかもパジャマ姿だなんて!
そんな姿を見せられたら、
朝っぱらから、トキメいてしまうじゃないか。
思わず抱きしめたくなる衝動を、必死に抑える。
ああ、抱きしめたい。
歯を食いしばってなんとか耐える。
・・・チクショウ!
可愛いじゃないかチクショウ!
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