第六話 密室

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いや、それよりもまず、言いたいコトがあるんだった。 僕「・・・由宇!起きろ、由宇!」 肩を揺すって由宇を起こそうとする。 僕の手が、由宇の肩にほんの僅かに触れた瞬間、 ぺしッ! と、条件反射のように由宇が僕の手を払った。 由宇「・・・んー、・・・何かしら。伊野君?」 僕の手を払った腕とは違って、声はのんびりとした感じである。 あ、そっか。由宇の肩は触ったらダメなんだった。 うっかりしていた。 由宇の肩は敏感肌、なんだそうだ。 寝ぼけ眼で由宇は僕を見つめる。 どうやら今のは気にしてないようだ。
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