第六話 密室

17/67
9848人が本棚に入れています
本棚に追加
/619ページ
僕「どうだ!由宇。この通り、見事ドミノを崩さずに脱出してみせたよ!窓から飛び降りてね!」 体育座りでうとうとしている由宇に向かって、胸を張って言う。 由宇「・・・あらあら、期待はずれな結果になってしまったわね。・・・残念ね。とても。・・・ハァ。」 ガッカリしたように、ため息をつく由宇。 それで、だ。 僕が言いたいのは、 僕「よくも僕を二階から飛び降りさせたなッ!由宇! なんてコトをさせるんだ!?僕を殺すつもりなのかッ!?」 理不尽な仕打ちに、僕は憤慨する。 ・・・・・・・・・・・・・・・。 由宇「・・・それは、貴方が勝手に飛び降りただけなんじゃないの?」 呆れたようにポツリと呟く由宇。 僕「クッ・・・!それを言われてしまったら、そうかもしれない!」 ・・・というか、そうとしか言えないと思う。 飛び降りたのなんて、自己責任でしかない。
/619ページ

最初のコメントを投稿しよう!