第六話 密室

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寝起きの頭が充分空回りしたところで、話を戻そう。 話の脱線事故が発生してます。 それに、どんな状態でも演技力を崩さない由宇の役者魂も観れたし。 さすが、我が演劇部の『部長』を務めているだけはある。 ・・・えー、ここで注意事項。 普段の彼女と僕は、決してオバサンキャラではありません。 あくまでも演技だからね?演技! 誤解なさらないでください。 ・・・・・・・・・・・・・・。 僕「・・・さて、寝ぼけた頭は直ったかい?」 由宇「んー」 僕「じゃあ、話を戻して尋ねるけど、どうしてこんな時間に僕の家に来たの?」 由宇「・・・あら?それは昨日言ったはずだけど?」 僕「・・・昨日?なんて言ったっけ?」 由宇「『仕方ないわね。これからも貴方の家に遊びに行ってあげるわ。感謝しなさい。』って。」 僕「って、即日に遊びに来たのかよ!?早すぎるよ!」 出前とかの注文1つですぐ駆けつけます。ってくらいの手際だ。 さすがご近所さん。 僕「・・・えーと、じゃあどうしてあんなコトをしたの?」 由宇「あんなコトって?」 僕「そりゃ僕が寝ている隙に、君が部屋中にドミノを並べて、落ち葉を用意して・・・」 ・・・? ふと、僕の中で僅かに疑問点が生まれた。 ・・・あれ? ・・・何かが、おかしいぞ?
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