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由宇「とにかく、たかだかドミノを並べてあるだけの、単純な密室なんだから、自分の頭で考えなさいな。
それとも貴方は、何でもかんでも人に聞かないと判らない程、落ちぶれているの?」
僕「・・・むぅ。」
言葉に詰まる指摘だ。
どこか投げやりな感じはするけども。
由宇「・・・そうね。でも、特別ヒントを挙げるとするなら・・・」
と、ここで言葉を区切り、言いながら考えるように視線をさまよわせてから続けた。
由宇「・・・『何故私が二階で待機していたか?』よ。」
ドミノを並べてから、由宇の自宅に帰る訳でもなく、かといって一階にいたわけでもない。
もちろん、外から様子を伺っていたわけじゃない。
何故、由宇は二階の僕の部屋の前で座っていたのか?
これが、ヒント?
・・・難しい。
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