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僕「・・・懲らしめる?」
徐々に空気が緊迫していくのを感じる。
感情表現に乏しく、いつも無表情だった由宇の瞳から、
スゥー、と更に感情という光がなくなってしまう。
深い深い闇のような瞳で、僕を睨む。
というか、殺気すら漂っている。
由宇「・・・伊野君?」
僕「は、はい!!」
無意識に姿勢を正して、怯えるように返事をする。
・・・・・・・・・・・・・。
由宇「・・・私は、・・・怒っているのよ?」
怖い・・・!
何でもいいから無性に平謝りしたくなるくらい、恐ろしい・・・!
でも、謝る理由をわかっていないと、逆に火に油を注ぐ結果になってしまう。
ゴクリと生唾を飲んでから、おそるおそる訊ねてみた。
僕「い、いったい、・・・何を怒ってらっしゃるのでしょうか・・・?」
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