第六話 密室

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僕「ど、どういうコト?藪良が何かしたって言うのか?」 何故、藪良幸司が1位に選ばれたのだろうか・・・ 由宇「アンケートの理由としては、どうやらそれぞれの女子がそれぞれ個人的な理由で投票していたらしいわ。 つまり、周りの女子から嫌われているから悪評に流されて投票したとかそんな軽いノリではなく、学校中の女子一人一人にゴミクズに死んでもらいたい明確な理由が別々にあって、その結果としてのダントツ1位よ。」 僕「徹底的だ!!?」 学校中の女子一人一人にって!? どうやって学校生活を過ごしていたらそこまで嫌われるのだろう? 死んでほしいと思われるなんて、好感度ゲージで言ったら、マイナスMAXじゃないか。 もし仮に、藪良幸司が死んだとしたら、葬式ではなく、フェスティバルが行われるのではないだろうか? ・・・いや、 いやいや待て待て、落ち着け僕。 藪良だぞ?主人公のはずなんだぞ? そんなに嫌われるわけがない。 これをプラス思考で考えてみたらどうだろうか? つまり、嫌っている女子はツンデレだった、と考えてみよう。 『正直、死んでほしい』というのは表向きの建前で、 本音では大好きです、というツンデレなのではないか? 素直になれずについ、死んでほしいと言ってしまうツンデレではないだろうか、 学校中の女子全員が! ・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・うん。 ゴメン、藪良。 無理がありすぎで、僕にはフォローしきれないや。 ツンデレとか言ってゴメン。
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