第六話 密室

45/67
前へ
/619ページ
次へ
由宇「あのゴミクズって、肩書き上は我が演劇部の部員ってコトになってしまっているのよね。」 僕「うん、確かに。あまりにもサボりまくっていて、ついついみんな忘れがちだけども、入部から今までで、片手で数えれるくらいしか来ていないけれども、部員であるコトには違いない。」 というか、本人はとっくに忘れているのではないだろうか? なんだか誰かに言われない限り、どんなに追い詰められようとも自分が演劇部だと自覚しないような気がする。 たとえ、スタンガンで拷問されようとも、理解しないと思われる。 ・・・気のせいだといいなー。 僕「・・・というコトは、藪良がどうしようもないサボり魔だから、演劇部の『部長』として、アイツを嫌っているわけだよね?」 長木由宇は、演劇部の部長さんなのである。
/619ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9849人が本棚に入れています
本棚に追加