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「どうだったかね?」
自分の家――とある科学者のラボに戻って来たロストナンバーはとある科学者に出迎えられていた。
「どう、とは?」
「もちろん今回の出撃の事だよ。会ったんだろう?君が御執心の人に」
ふん、と鼻を鳴らすと、ロストナンバーはさも興味のなさそうに応える。
「ドクターが言ったんだろう、私の記憶に関わる人物だと」
そういえばそうだなぁ、と笑う科学者。
「で、何か見つかったのかい?」
「いや、何も見つからなかった」
ため息をつくロストナンバー。
「他には何かないのか、私の記憶に関わる事は」
そうだなぁ、とドクターは顎に手をやる。少しばかり思案にふけると、顎から手を外し肩をすくめた。
「何にもなかったよ」
「そうか、なら私は部屋に戻るがいいか?」
「いいよ、用があったらまた連絡を入れるよ」
ロストナンバーは科学者に一瞥すると横を通り越していった。
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