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(;# ω##)「……2体……いたのかお……」
2体のドスガレオスはゆっくりと男に近付いていく。
男の頭は必死に命令する。
――身体よ、動け!
――動け! そして戦え! ――と。
だが、男の身体は動かない。
( ω )oO(……駄目だお……。身体中が……痛くて動けない……お……)
――たった一度の攻撃が、こうも勝敗を分けるのか。
男は、非力な自分に情けなさすら感じた。
これで最期とは――。
自分は……何と脆い生き物なのだろう――と。
ドスガレオス達は男のすぐ近くまで迫ると、首をゆっくりと持ち上げ、大きな口を拡げた。
並んだ鋭い牙が不気味に光るのが見える。
ドスガレオス達が次にどういう行動をするのか……。
男には容易に想像がついていた。
( ω )「……」
――目の前が暗くなる。
男は薄れゆく意識の中で、自分に何かが物凄い勢いで迫ってくるのを感じたが……、それをわからぬまま気を失った。
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