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男は武器を持ち直し、ドスガレオスに向かって突きを繰り出す。
が、ドスガレオスは一瞬早くその刃をかわし、そのまま砂中へと潜り込んで姿を消す。
(; ^ω^)「チッ! また砂の中に逃げ込みやがったのかお」
やや砂面がざわめき立ち、いくつもの砂煙が男を囲み込むように現れ始める。
( ^ω^)「……どうやらガレオス達もよってきたみたいだおね……」
獲物の気配を嗅ぎ付けたのか、雑魚モンスターも集まりだした。
雑魚とはいえ、一つ一つチマチマ相手にしている暇は無い――。
急に砂から飛び出してくるいくつもの影。
武器をしまって何とか全てをかわしきり、男は腰のポーチから球体状の物体を取り出した。
( ^ω^)「お前らの弱点はコレ……。わかってんだお!」
男がヒョイと投げたその玉は弧を描き、地面にぶつかる瞬間に弾け飛んだ。
キィン! という金属音のような高い音が響いたとほぼ同時に、砂中のガレオス達は次々に苦しみながら飛び出し、のたうちまわる。
無論それは、ドスガレオスも例外では無かった。
( ^ω^)「魚竜系モンスターは大きな音が苦手……。読んでてよかったハンター大全」
ブーンの使った道具の名は〔音爆弾〕と呼ばれる物であり、聴覚に優れるモンスターには絶大な効果がある。
――雑魚はとりあえず後回しだ。
男は標的をドスガレオスのみに絞る。
そしてドスガレオスの首部に狙いを付けると、振り上げた斧状の刃を一気に振り下ろした。
――グギャアイアアアァアアァンン゙!!
斬撃は狙った箇所よりも僅かに逸れたが、刃はそのまま鱗にあまり覆われていない肩部に深く食い込み、肉を引き裂いた。
ドスガレオスが苦痛を滲ませた奇声を上げる。
( ^ω^)「よし! これで止め――!?」
再び斧を振り上げ、再度首に狙いを付けて振り下ろそうとしたその時、彼の体は突如、物凄い衝撃を受けて弾き飛ばされた。
(; ω )「がっ……はっ……」
男の体は勢いよく大きな岩に叩きつけられる。
衝撃は凄まじく、体中が軋み、骨がいくつか折れる音を聞いた。
衝撃を受けた方に目を移し、彼は気付いた。
自分の戦っていたものとはまた別に――もう一体のドスガレオスがいる事に。
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