エピソード①

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サァァァァ 夜になり外は雨が降りだしていた。 「…ちょっ――ちょっと待ってよオジサンッ!!何なの!?」 パシャパシャ 相澤澄が後ろから追いかけてくる。 「そういう目的じゃなかったの!?」 パシャッ 「じゃ、何であたしなんかに話しかけて――」 ? 「…………バカヤロウ」 俺は我慢できなくなり雨の中、涙を流していた。 「……何してんだよ。このバカヤロウ…ッ!!」 サァァァァ 「…によ、なによ…っ!関係ないでしょ!?オジサンになんかッ!!」 「…………関係ない…か。じゃあお前のコト買ってやるよ。それなら関係あんだろ…?」 ――こんなハズはない…… ザァァァァ 俺の知ってる澄がこんなことを平気でやってるヤツの筈がない。 これは何かの間違いだ…何かの―― 気がつくと俺はベットに腰かけていた。 ……澄の実家だな…ここは外観に見覚えがある。 まさかこんな形で初めて中に入る事になるとはな。 高校の頃は確か澄の親父さん入院してたんだ―― ガチャ 赤いバスタオルを巻いた相澤澄が入ってきた。 「――…前金で6万円……いい?」 俺は財布から無造作に札を抜くと、ベットの上に置いた。
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