冬の足音

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ふと、顔を上げると衛兵と目があった。 目線が合わさった時、微かに衛兵が微笑んだ気がした。 すぐに顔を反らされよくは分からなかったが。 もうこれ以上話すつもりはないのか、衛兵は完全に背を向けている。 俺は仕方なく、隅にある固い布団にうずくまるとボロ切れを被り眼を閉じた。 .
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