震える灯

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あれから何日が経ったのか。 時計も日付表も太陽すらもないここで感覚を保つのは至難の技に違いない。 それでもこの閉鎖空間で俺が未だに生きていられるのは彼の、衛兵のおかげだ。 衛兵は時々暖かいスープとパンを恵んでくれた。 何故かは分からない。 犬に餌をやる程度の感覚だったのかもしれない。それとも衛兵の言ってた彼に俺が似ているから捨て置く事が出来なかったのか。 尋ねようにも、衛兵はのらりくらりと話を別へと移すので未だに聞けないでいる。 「ほら、スープとパン。 今日はチョコもあるが食うか?」 「ううん。いらない。 ねぇこんなのばれたら衛兵は首に「そういや昨日、外は雪が積もってたぞ」 「…ッ衛兵!!何で話を変えるの!?」 俺が厳しい口調で問うと、衛兵はついっと顔を反らし椅子に腰掛けた。 黙って衛兵を見ていると、少しだけ視線をこちらに寄越し煙草に火をつけた。 .
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