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「ぼ、僕は生田誠、よろしく…」
さっきの馬鹿――失礼、さっきの勇敢なサラリーマンが挨拶をした。何となくみんなの目が冷ややかなのは、オレの勘違いではないだろう。
「…で、お兄さん、お名前は?」
いつの間にか北村 芽留があの不良風な男のそばにいき、顔を覗き込んでいた。友人の森 深依はあたふたしている。
しばしの沈黙、その後。
「…上田 水輝………」
不良――上田 水輝が呟いた。
「そう♪」
北村 芽留は満足そうににっこり笑うと、俺達全員を見回した。
「これからよろしくね、深依、倉田さん、真緒ちゃん、生田さん、上田さん」
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