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『護っ!!』
笑顔で俺を呼ぶ真衣。
目を閉じればすぐに浮かぶ
今は亡き 最愛の恋人
「……これを言い出したのも、アイツだったんだよな…」
ゆっくり空を仰ぐ。花火の煙でうっすら曇っていた。
『さて、早速ですが本日のメインイベントに参りましょう‼入場チケットを持っておられる方は、Aゲート前にお集まりくださいっ』
「…Aゲートっつぅと…鏡の館のすぐ前か…」
この遊園地で、多分一番テンションの低いのは俺だろう。
…まぁいっぱしの男が一人で園内の地図片手にワクワクしててもヒくが。
とりあえず、俺はAゲート前に集まることにした。
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