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「…」
「こんにちはですっ!!」
あれから数分後。俺はAゲート前で首を下に向けていた。その目線の先には、小さな女の子。
「…こ…こんにちは…」
サザ〇さんのタ〇ちゃんみたいな語尾に戸惑いつつも返事をすれば、少女はにっこりと笑い、たたたっと俺の背後に回る。そしてぐいぐいと背中を押した。
「…え、ちょっ」
「早く入りたいのですっ!!」
「いや、ちょっパパとママは!?」
その言葉に、ピタリと少女の動きは止まる。少し不思議に思い少女を見ると、俯いていて表情は見えなかった。
「……いいのですっ」
にこっと笑った顔。かわいらしい子だなぁと漠然と考えていたら、(言っておくが俺はロリコンじゃない)また押されはじめた。
「わ、ち、ちょっと!!何?はぐれたの?」
「…そんなところなのです!」
「じ、じゃあ探しに行かないと、ね!?」
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