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『みなさんっ本日はご来園ありがとうございます!この鏡の館は、みなさんが互いに協力したり、個人的に動いたりしてクリアしていくアトラクションです♪遊び方は簡単、何とかしてゴールに辿りついてください!そうすれば…』
「…何でも願いが叶う…ってんだろ?」
そう呟いたのは、ガラの悪い、サングラスに茶髪の男。壁から体を起こし、こちらに歩み寄ってきた。
「やぃ…」
少女が少し怯えて俺の服を掴んだ。
「…んな下らねぇ説明はいい。さっさと入らせろ」
「ち、ちょっと!!そんな言い方ないでしょ!?ちゃんとルール説明を受けておかないと、何かあった時に…っ」
「…あ?」
「………馬鹿なのです」
「こ、こらっ」
少女の呟きを咎め、周りを見たが、他の誰にも聞こえていなかったようだった。
俺は一息つき、少女の頭をコン、とこずいた。
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