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「だぁーーっ！今日はホントにサイテーだーーーっ！！」
額に汗をにじませ、短く切った赤毛をかき上げながら全力で走る男が一人。
さて、今日の何がサイテーなのか。
始まりは朝の十二星座の占い、自分の星座の最下位発表から。
といっても、彼自身自分の誕生日は知らない。
ただなんとなく美味そうだからという理由でかに座を選んだ。
そんなかに座が今日は最下位だった。
「ルゥ！次どっちだ！！」
男は耳につけたイヤホンマイクに向かって叫んだ。
『次を左、突き当りの扉あけて右手の床を調べろ』
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