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「な、何だよ!その目は!?」 「だって…………なぁ」 「本当なんだよ!信じてくれよ!そこの公園で犬と人が、こうグチャァって……」 「夢でも見たんじゃないのか?」 「なっ…………!?」  呆れて半笑いした顔の警官の、思いやりの欠片も無い言葉に、思わず二の句が続かなくなる。 「大体、鬼なんてマンガみたいな生き物が本当に居る訳が無いだろう。ゲームのやり過ぎで、空想と現実の区別も付かなくなったのか?」 「そんなんじゃねぇっ!マジなんだって!マジで襲われそうになったんだよっ!!」 「大方、壁にでも写った自分の影か何か見間違えたんだろう」 「だから違うって!!」 「ならあれだ。彼女とかお袋さんが角生やして怒ってたとか?」
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