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「例えばの話じゃねぇっての!第一、身長3メートル超すの大女なんて居ると思ってんのか!?」 「そんな人間居る訳無いだろう」 「だから鬼だって言ってんじゃねえか!!」 「お前、シンナーでもやってるのか?」  その口調は、それまでの厄介者を相手にするようなおざなりなモノとは打って変わって、他人を問い詰めるような、追い詰めるようなキツく鋭いモノへと変わった。  四十の頭を少し越えた位に見えるこの警官。制服が無ければ、そこら辺で飲んだくれてはクダを巻いている冴えないメタボ気味のただのオッサンにしか見えないのに、流石に10年だか20年だか警察官をやって来たからなのか。凄みを効かせたら、そこらの十把一絡げのチンピラよりも遥かに迫力がある。 「アルコールもシンナーの臭いもしてこないって事は、覚醒剤で幻覚を見た疑いがあるな。どこで誰から何を手に入れたのか詳しく聞かせて貰おうか?」  俺から目を放す事なく、机の引き出しから帳面とボールペンを取り出す。
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