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「ぅわぁっ!!」
いきなり突きつけられたスプラッターに、腹の底から声が溢れる。
その声を聞き咎めたのか、ハイヒールに伸ばした手をピタリと止めて、今まで背中を丸めしゃがみこんでいた半裸男が、ゆらぁりと陽炎が揺らめくように立ち上がる。
でかっっ――!!
もはや巨人としか言い様が無い位デカイ!
絶対的強者を誇示するかのような、ゆったりとした動きで巨人が振り返る。
身長は3メートル以上――ひょっとすると、俺の倍位あるんじゃなかろうか。
その巨体を隠すのは、黄と黒のストライプの腰ミノ一枚。ステロイドでも使っているのか、身体中、はち切れんばかりの極太筋肉で、赤褐色のがさがさとした肌がそれをミッチリと覆い隠している。
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