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そっとドアを開けて、積み上げられた本に体が触れない様に慎重にイスまで歩く
床には本が傷付かない様に特殊なフィルムと布が張られ、独特な足音がする
イスに辿り着いて、テーブルに置かれた手近な本を手に取る
自分の身長より少し高いぐらいに位置したその本を手を伸ばして
イスをひいて、腰掛けたら本のタイトルなどの情報を置きっぱなしにされたノートに書き入れていく
調べ終わった本は、自分が分かる様に固めておいて、部屋を出る時に別の部屋まで運ぶのだ
数時間程その作業を続けた時、ドアがノックされた
すぐにドアが開くと、白衣を着た男が声をかけた
「そろそろ休憩でもしない?
お茶煎れたから」
それだけ言ってドアを閉めた
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