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ぎしぎしと音がなる。 やすは笑って、収納の奥底から出してきたのは大き箱。 開ければ、見たこともないものばかり入っていた。小物類で次々と手に取り出していく。 その全てが攻撃的な見た目をしていて、え?これ人間に使うの?使えるの? 「大倉にな、使える日を夢みて…買いためてたん。」 なんとも嬉しくない夢見だ。少し恥ずかしそうに頬を染めるのは可愛いのに、手に持ったソレらは不似合いだ。 いつか一緒に大倉専用の作りに行こうな。と言われた。うん…嬉しくないわ。 ぎしぎし。 ぎしぎし。という音。それはやすが、手始めにと俺の体に縄をはべらせて、縛り上げた。 手足は動かず、少しきつい。 足を折り曲げられ手は後ろに回された。 初めてやもんなぁ?だから軽く、な。 軽くで亀甲縛りやったら俺はこれからどうなってしまうんだろうか。 「でも今日はおもちゃは使わないで?だって初めてやもん」 「うん、…え」 「とりあえず…」 ぎゅ、ぎゅ、とゴムの音がする。やすは医療に使いそうな薄いゴム手袋をした。 「アナル…ひろげるか」 ぼそりと呟かれたそれは俺に話しかけるものではなかったが、聞こえてしまった。 「……え?」 「安心してな?だって大倉は初めてやもん」 初めてをひぃひぃ泣かせてやれるとか燃えるわ。という独り言を耳に入れてしまう自分。 安心出来る訳がない。未来の自分に謝りたい。 しかしどんなにされても別れるという選択肢が出ないことは、確かだった。 end 思ったより長くなってしまった/(^o^)\ 変態×真性Mを 書いてみたかったんです(笑)
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