序章

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どれ位の時間が経っただろう。 ようやく士官学校の軍人が出てきた。 皆、必死の眼差しで軍人を見つめている。 軍人がようやく口を開く。 「おまえら。うちへ帰れ!ここでやるコトは何もない。」 それだけ? それだけだった。 まだ夏の気候だというのに、蝉の声1つしない。 みんな燃えてしまったのだ。 …こうして…1945年の夏が…三郎君の人生が終わった。
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