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屋台の前には、数人の人の列が出来ていた。
あたし達は、列の最後尾についた。
順番が来るのを待ちながら、彼と他愛ない会話をしている時‥
「和樹、飲みに行く仕事仲間って、その人なん?」
─ え?
突然、聞こえて来た声に驚いて、振り向くと、知らない女の子が険しい表情で立っていた。
「ちょ、愛花!」
和樹は、酷く動揺した顔をしていて
「洙果ちゃん、ごめん。すぐ戻るから。」
そう言うと、その女の子を引っ張って、神社の社殿へと向かった。
─ なんだろ‥
「お姉ちゃん、どれにする?」
声を掛けて来た屋台のオジサンに
「ごめんなさいっ。」
と謝って、人混みの中、あたしは二人の後を追い掛けた。
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