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話し合いを終わらせた和樹は、あたしの元に戻って来た。
そして、作業着のままだから、一度、家に帰るって言った。
「どうする?ここでバイバイしよか?」
意地悪な質問だなって思った。
「一緒に行く♪」
答えるあたしに頷いて、和樹は歩き出した。
あの子の出現で、イチゴ飴は食べられなかった。
だけど、自滅してくれたオカゲで、彼は、あたしのものになる。
彼女と何があったとか、事情を訊いたりしない。
だって、和樹は“重いオンナ”がダメだと知ったから。
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