‡01 空っぽ

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  話し合いを終わらせた和樹は、あたしの元に戻って来た。 そして、作業着のままだから、一度、家に帰るって言った。 「どうする?ここでバイバイしよか?」 意地悪な質問だなって思った。 「一緒に行く♪」 答えるあたしに頷いて、和樹は歩き出した。 あの子の出現で、イチゴ飴は食べられなかった。 だけど、自滅してくれたオカゲで、彼は、あたしのものになる。 彼女と何があったとか、事情を訊いたりしない。 だって、和樹は“重いオンナ”がダメだと知ったから。  
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