月の目
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「目玉だって一度、自分の姿を見てみたいんだわ。 私は月の気持ちが分かる。 共感してあげてるのに、ほら」 彼女は真っ直ぐ、月を指さした。 細く綺麗な指が月光に照らされた。 「ほら、月は冷たいわ。 いつまでもああやって、 白目を剥いて死んだふり」
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