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「いらっしゃい……どうしたんだい二人とも?そんなずぶ濡れで」
「あ~まぁ気にすんな霖之助」
ここは香霖堂、そしてカウンターあたりで棚の整理をしているのがこの店の店主森近霖之助である
しかし、この香霖堂
いつにもまして物が大量である
あっ、説明が遅れたが、香霖堂とは幻想郷の外の世界の物等を扱う店である
だが店主森近霖之助が気に入った商品はすぐ非売品にしてしまうため趣味の店と言わざるをえない
「とりあえず拭く物用意するからちょっと待っててくれ。 商品濡れると僕が困るし」
「あぁ、頼む」
霖之助は店の奥に入って行った
途中ガシャーンとデカい音が聞こえたが気にしない方向で
「あーあもう、びしょびしょ」
もはや服は水を含み過ぎてぽたぽたと水滴を垂らし、べっとり二人の肌に張り付いている
「ちょっとこれは気持ち悪いな。 というか霖之助の奴いつの間にこんな集めたんだろうな」
水に濡れまくった帽子をレジに置くと、魔理沙は片隅にズラッとかけてある大量の服をジロジロ見始める
その大半が冬物であり、女物である
霖之助にはこんな趣味が……とか想像したあなたはある意味間違ってもないかもしれない
………冗談です
「二人とも、拭く物持ってきたよ」
霖之助がタオルを数枚持ってきた
彼の服がなんかしわくちゃになっているのは多分私の気の性だろうか
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