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「しかしなんでまた服なんか買いに来ようと思ったのよ?」
霊夢が手にした服を気に入らないとポイッと投げて違う服を見始めた輝夜に問う
「さぁね? 永く生きていたら時折気まぐれも起こしたくなるわよ」
触れていなかったが、輝夜と妹紅はとある事情で不死身かつ不老だ
「退屈は何よりの害であるからね。 特に私にとって」
「永く生きるってのも難儀ね」
霊夢はよさげなマフラーと上着を手に取りながら返答する
「そういえば今日は中秋の名月じゃないの。 宴会の準備は進んでて?」
いきなり輝夜が話題を変える
「宴会ってねぇ……この天気を見て分からない?」
まだ結構雨は降っている
「あら? 宴会に天気は関係ないわよ。 しかも元々中秋の名月は雨が多いもの。 雲の上の月を想像しながら飲むお酒とダンゴは格別よ」
「元々月にいた奴に月を見るとか言われてもね」
輝夜は一瞬目を丸くさせたがすぐに笑顔を浮かべた
「ふふっ……それもそうね」
そして姫からからと輝夜は笑う
無邪気に
「さて、私はこれを頂こうかしらね。 会計お願いするわね~」
と輝夜はおもむろに会計を済ますと、荷物を妹紅に持たせて出口の方まで行く
「宴会、楽しみにしてるからねー」と言い残して
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