一章[とりあえず俺からか]

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ちょうど一週間前の休日。どうやら近くの中学で体育祭があったらしい。 厳しい暑さの中ご苦労様。 世の中は夏休みシーズンが終わったようだが、こっちはまだその真っ最中なわけで。(大学生の特権だなこりゃ) 集中講義なんやらをテキトーに切り抜けた俺は日がな携帯とPCばかりをいじっている。3週間も学校にくれてやったわけだ。当然な報酬だろ。 集中講義は強制的に受講することに今年から何故かなっていた(学部長命令らしい…シネ) 休めばレポート100枚(しかも手書きww)のペナルティー特典がある……………………… 夏休みを有意義にするためには答えは自ずとでてくるだろう。 特典効果で例年の倍以上の受講生が参加したらしい。 参加していれば特典から逃れられるのだ。授業よりも特典逃れのために受講した輩は多いはずだ。少なくても俺はその部類だ(笑) 体さえ持ってくればそれで終了。 だが実際授業を受けるともはや1日目にして机に座りっぱなし、下らない講師の講釈を永遠聞くスケジュールが苦痛で仕方なかった。 苦痛のなかぼんやり時計を見ながら思った。 勉強は今後の自分への貯金らしいが、そんなの嘘だ。何故なら貯金したはずの知識は貯金していく一方で消えてしまうからだ。
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