一章[とりあえず俺からか]

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下らない。 3週間下らなかった。 家にいても為にならない。非生産的であることは分かっている。 だが実際、あの四角い箱の中で何もせずに眠気と戦いながら人の話を聞くことの方が今の俺にとっては非生産的なことのように思えた。 生産的なことは己の生きるための+αを身につけることを指すのだろう… そして、PCからニコ動で作業用BGMを聴きながら携帯でネチネチと今この文章を打っていることが非生産的なことだとも分かっているが… 今やっているコレが非生産的などとは微塵も思わない。 時間を個人で豊かに満足できるなら俺は生産的である気がする。 こうやって愚痴るぐらいなら、最初からペナルティーさえもフケるつもりで集中講義など参加しなければいい。 そうなんだけど… 俺は全てを投げた時の周りの反応に耐えられない。 それに中途半端に気掛かりなまま休みを過ごしても楽しくないに決まっている。 何の利益もなく、したくないことをするのが非生産的。 だがそれを避けようとして丸投げすることもできない。 ……………意気地がなくてうんざりだ。 でも、そんな生き方しか俺はできないし変える気もまったく無い。 本当に下らない。 何で生きづらいんだろう。 そう沈んだ今、19時09分。肌寒かった。
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