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「ふ、普通に世間話やけど。」
私は、思わず嘘をついていた。
「そっか。変な事聞いてゴメン。…また明日。」
バイバイ。
そう言って背を向けたルノを見ていたら、なんだか鉛を飲み込んだような気持ちになった。
「ルノっ!!」
私は思わずルノを呼び止めていた。
「ん、何?」
「ゴメン、ルノ。うち、ほんまは水瀬に……。」
「告白された?」
私は息を飲んだ。
「ごめん。本当は聞いてた。」
ちゃんと言ってくれて嬉しかった。
ルノはそう言って笑って、とても綺麗な笑顔で帰って行った。
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