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「み、水瀬……」
「ごめん。俺のせい、だよな。でも、俺守るから、町のこと。」
ああ、なんて王道。水瀬は照れて横を向いている。完全にお約束の展開だ。
そして、私の心臓も…。
何でバクバクしてるんだ。
何、ちょっとときめいているんだろう…。
ああ、こんなありきたりな恋させるなよ……。
バカ水瀬……。
けど、気づいてしまったらもう遅い。
しかたない。
赤くなっている目の前の愛しい人に一緒に居てあげると約束しよう…。
「水瀬。昨日の返事なんやけど…。」
喜びに満ちる水瀬の背に、声を出さずに呟いた。
「大好きだよ、水瀬。」
と。
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