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「まぁ...そこまで言うな~」
顔を指でポリポリ欠きながらジャックは男の提案を飲んだ。
それを聞いた男は内心でガッツポーズをしする。
「そうと決まりゃぁ~さっそくウチの奴呼ぶからな!!
お~いアクル!!」
ドタドタッ!!
「はぁ~いただいま~」
二人は声のする方に目をやると奥から12~13とおぼめしき男の子が姿を現した。
「なんか用ですか?」
少年は息を切らせながら男の顔を見て首を傾げた。
「お客さん紹介します。コイツがお二人を案内するアクルです。
アクル、ほら挨拶しろ!」
「初めましてアクルです!!
今後ともどうかよろしくお願いします!!」
アクルは緊張した口調で二人に挨拶した。
「....あぁ..よろしく....」
しかしジャックは気まずそうにアクルを見た。
それに気づいたアクルはそんなジャックにクスッと笑いかけた。
「......あぁこの髪ですね♪」
そぅ、ジャックが気にしていたのはアクルの髪の色だった。
彼の髪はまるでこの世の全てを燃やし尽くすグレンの炎のように赤く、否、赤と言うより深紅に近い色だった。
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