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「この髪生まれつきなんですよ!
オレ的には結構気に入ってるんですよ♪」
ニコニコしながらアクルはそう言った。
裏のない笑顔
彼は本当に自分の髪が好きらしい。
空に向かってツンと伸びる深紅の髪はまるでメラメラ燃えている炎のようだ。
それを淡いグリーンの大きな布で巻いてある。
体は細く、容姿もまだ幼さが残っている。
そんな彼を哀れむのは逆に失礼なことかもしれない。
ジャックはさっきまでの沈んだ顔とは一変し、今度は歯をむき出した笑顔で右手をアクルに差し出した。
「俺はジャックだ!!
よろしくなアクル!!」
「こちらこそよろしくジャックさん!!」
そう言うとアクルも自分の右手を差し出しジャックと堅い握手を交わした。
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