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「なんでだよ!謝ってるじゃないか!!チクショウ!」
「だからー。お前がキレんなって・・・」
「べ、別にお前のために集めたデータじゃ無いんだからな!たまたま手元に・・・」
またA4のコピー紙か。
なんでデータ化しないんだ。
また子供臭くなって来た面倒なオーナーの手から、用紙の束をひったくるとカウンターに手の平を叩き付け。
罵った。
「バウ!!メルシー!シーユー!good-bye!」
すっかり見慣れた重たい扉を開くと、チリンチリンと鈴が鳴る。
見送りはこれだけで十分だったのに。
「goodluck」
goodluckに"足の骨を折れ"って意味があるのを知らないのか。
そう思いながら、店の数少ない客は日常の光の波の中に溶けていった。
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