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さて諸君。お察しの方もいるだろうが、これから語るのは俺が幼なじみを思い続ける恋のお話である。
他人の恋路に興味のない方もいるだろうから、これからの話をオススメはしない。
だが、出来れば続きを気にして欲しい。
幼なじみに惚れてしまった男が辿るバカで、惨めで、一途で、それでいて報われない、そんな男の末路を知って欲しい。
しかし、初恋とは得てしてそういう物だろう?
さて話を戻そう、小学校の時に俺の将来の夢を知った時に加那がとった反応まで記したと思う。
彼女は飛び抜けて可愛い訳ではなかった。クラスで平均以上だとは思うが……
しかし、そんな反応をされるとこちらとしても舞い上がってしまう。それはもう。陸の魚が水を得たように。
至って平常心の表情の中で心の中では小躍りをしてしまうほど俺は舞い上がっていた。
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