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実際、あの不気味な音を聞いたのは、それ一度きりでしたが…。
私も、夢であってほしい、何かの聞き間違いであってほしいと…でも、音は聞かなくなっても…気配が…時々感じるのです。
あの夜の時も…。
先程、言いましたように、母は生活のために、夜遅く迄働いていましたので、当然夜は一人で過ごしていました。
私は、母の言い付け通り夜9時には、2階の自分の部屋で寝ていたのですが、毎晩…そうですね、夜中の1時、2時頃になると必ず台所で物音がすりのに気がつきました。
そうですわね…食器などがあたる音に近いでしょうか…
ガチャガチャ…ガチャガチャと…
一度、気になって階段迄行ったのですが、どうしても下迄行けませんでしたの…そのうち、その音に慣れてしまって…。
えぇ…不思議と母が休みの夜には、その音がしないんです。
私も、母には言いませんでしたから…ただ、一度だけ…たまたま、母が体調崩し、仕事を休んだ日に…台所から、あの音が鳴りだしました。
その音を聞いて驚いた母は、階段の方に行き、
(誰かいるの?)と、声をかけた瞬間に、音は止み静かになったのです。
さすがに、気の強い母も下に行って確かめる事は出来なかったみたいですね。
翌日、母は何事なかったように、朝食の準備をしていたので、私も 何も言わず、朝食を食べ、学校に行きました。
あの、台所から鳴る音はその後しばらくは止んでいたのですが…。
え?ポルターガイスト?
知っていますわ…確か
(騒がしい霊)という意味合いで、霊が起こす現象の一つだとか…そして、偶然にも感受性の強い
子供が関係しているとか…確か。ラップ音も、その一貫だそうですね。
何かの本で、読んだ記憶があります。
さぁ…私の家の場合はどうだったのか…解りませんわね…。
そうだわ、甘い物はお好き?モンブランケーキお食べになる?後、コーヒーでしたわね。
すぐに、お持ちしますね。
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