酒豪女『美紗』

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 その日、仕事は早番だったので、さっさと家に帰るとシャワーを浴びて着替え、私鉄を乗り継ぎ45分で到着。    「いらっしゃいー!」  まるで発情期のどら猫みたいな、甘ったれたしゃがれ声でママが出迎える。  この人、ヘビースモーカーで、1日にセブンスターを2箱吸ってしまう。  喉のポリープ切除手術終了直後、絶対禁止なのに煙草を吸ってしまう、『超ダメ人間』だ。    店内には関西弁丸出しの男性スタッフと、ママの友人らしきオバちゃんが一人。  まだ新人の女の子は来ていないみたいだ。  (時間ちょっと早かったかね~😓)  ビールを飲みながら、ちょいガッカリする僕ちん。  グラスを置くと、わざわざママの友人がビールを注いでくれた。  「わざわざ、ありがとうね😃」  軽くお礼を言っておく。  「新人の美紗ちゃんでェーす😃」  どら猫の声で紹介するママ。            「………😓………、えっ!?、コレっすかっ😒?」  眉間に『Ⅱ』←のシワを作りながら、一応確認する僕ちん。  「美紗でェ~~~す😆」  アニメの少年声をした、泉ピン子みたいな顔のオバちゃんが、ニィィィと微笑む😭  「ママ!お会計!!😒💢💢💢」  即座に声を上げる僕ちん。  「酷~い😭💔、一杯ちょうだい😃!」  へこむ様子も無く、傾けたグラスを差し出す美紗。  化粧っけ無しの素っぴんに、かなり適当な髪型、そして太い髪でゴワゴワした印象😒  まっ、胸はデカくて堅そうな感じかな。  …身体つきはエッチっぽい😁    などと鼻の下を伸ばしていると、「おかわり~っ😆」などと、秋田のわんこ蕎麦のように、次から次へと飲んでいく😱  超ハイペース。  こんなに飲む女は、今まで店に居なかった😵    夜10時過ぎに、もう一人の女の子『メイ』ご出勤。  『痩せれば可愛い』の形容詞が付くだろう女の子だ。  無駄に胸がデカい、このスナックの柳原可奈子といったポジション。  偏食が凄いのと、服の趣味が少々よろしくないところが欠点。  今の体型でも、可愛い服をきればそれなりなのだが、何故か本人は自分で勝手に似合っていないと思い込み、拒絶している。  あと色に対する頑固な拘り。  『好きな色と自分の似合う色は違う』ということを、今でも叩き込んでいる最中だ。    早速メイにアイコンタクト。  『なんか新人には、とても見えないんだけど😓』  『スゴいキャラ立っているよね😆』
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